HOME > 2000/11/2〜5 走行レポート(乾徳山周辺〜乙女高原周辺〜瑞垣山周辺の林道)> 続き


11月2日夜、浦和市の自宅を出発。高速道路にお金を払う余裕は無いので毎度の事ながら、 甲州街道をひたすら山梨に向かって車を走らせる。そして、国道140号線沿いの塩山市の三富村に入り、 目印の乾徳山大平牧場の看板が現れた。数ヶ月前にもキャンプをしに訪れたばかりである。 ここから、乾徳山南林道が始まる。真っ暗闇の大荒れのコンクリート道路から始まった。 このコンクリート道路の走り心地は、フラットダートより始末が悪い。直接、内臓に響く感じだ。 この状態が5km程続いた。そして、待望のダートに変わる。 ダートを進んですぐに右カーブの奥に支線林道のゲートが現れ、その手前が広くなっている。 そうだ、今日はここを野宿地にしよう。大平牧場もいいけど、たまには暗闇の林道脇もいいだろう。 駐車代500円も浮くので、ここに決まり! 夜中の1時30分も過ぎ、そそくさと車のポップアップテントを小雨の中広げ、中でウメッシュを飲んで寝に入る。 すると、なにやら町の方でサイレンの音がしてきた。どこかで車両火災が起きたらし。 明日は、7時には起きたいので気にも止めずすぐに寝た。
 3日の朝がやってきた。雨はやみ、ガスった幻想的な風景になっている。 寝坊をして8時を過ぎていたが、今、林道の上にいると思うと、別にあわてる事もない。 朝が苦手な私は、何も食べずにテントをたたんで、9時に出発。 すぐに大平牧場が現れ、民宿の脇を通り、両脇が牧草地の気持ち良いダートを進む。 ダートは、昨夜の雨で大きな水溜りがあちこちにできていた。 やがて林の中に突入し右に鋭角に曲がっていく。 ちょうど牧場の一段上を走っていて林道からの眺めは素晴らしいものがある。 一度、乾徳山登山道が林道を横切っている。普通乗用車が2台止まっていた。 そこを通り過ぎると展望は更に広がり、霧雨の走行が悔やまれる。 天気が良ければ絶品の林道だろう。道も広く走りやすく、アップダウンが無い。 ダートが始まってから5.7kmで支線林道が現れた。支線を左に上がって行く。 青笹川の上流に沿って延びているようだ。支線は1.6kmで工事中で分岐点に戻り、本線を進む。 本線は、ゆるい下り坂になり工事現場にたどり着いた。 乾徳山南林道のダート起点から8km、コンクリート道路も含めると13kmで終わりになる。 車から降りて工事関係者に聞いたところ、西沢渓谷の乾徳山北林道へ接続させるらしい。 まだまだ長い距離があるので、あと10年くらいかかると言っていた。 私も前から想像はしていたが現実に工事は進行していたのだ。 気の遠くなるような話だが、なんとなくロマンを感じてしまった。
 気分良く、元の国道140号線に戻り、今度はすぐ近くの鈴庫山林道に向かう事にした。 気になっていた峠から西に延びるダートがどこまで延びたかである。 数ヶ月前、やはり大平牧場でキャンプした時にも入ったが、工事の重機の先は見えなかったのだ。 まず、鈴庫山林道は、滑沢に沿って高度を上げていく。 コンクリート道路がボロボロで普通乗用車ではかなりキツイ所もある。 いつのまにか綺麗な舗装に出る。140号線を起点に約4kmで新たな分岐が現れた。 左にダートが始まり、高度を上げていく。だが1kmで舗装工事の看板と工事に行き止まりになる。 この道の延長線に斉木林道の深静峡がカーナビの画面に写っている。 もしかして深静峡に接続されるのかもしれないと思い、カーナビで距離を測ると直線距離で1.5kmであった。
 そして、元の本線に戻り、峠から西に延びるダートに突入した。 以前のぬかるみは無くなり、道が安定している。夜景が綺麗だったところに着き写真を撮る。 ここから下りになり以前、重機が道を塞いでいた場所にたどり着いた。 重機は見られない! もしかして、完抜きかと思った瞬間、ダートの真中に連続する工事の計測の赤い杭が目に飛び込んできた。 右に崖、そしてその先よーく見るとダートが林の壁になっていた。 道は、まだできていなかったのだ。ここから、140号線までの直線距離は1kmであった。 峠からのダート距離は、3.7kmで終わった。がっかりして元来た道を140号線まで戻ることにした。
 滑沢のキャンプ場の脇を通り、下って行くと右に登りで気づかなかった右へのダートを進む。 1kmで椎茸園の脇を通り、あっという間に川浦温泉の裏手に飛び出した。 次の計画では、笛吹川上流の林道達である。
 140号線を広瀬湖に向かって車を走らせる。白沢橋の横に林道入り口を発見! 看板があるので見てみると倉掛山と笠取山の稜線にある白沢峠に続いている。 早速、ダートを入ってみると、沢を何度か渡り返しながらダートは続いている。 やがてきつい鋭角な曲がりが現れ、スイッチバックでなんとか進む。 そんなのが何度か繰り返し、嫌気が出てきた。「やーめた!」戻ろう!次の林道に期待しよう!
 そして、140号線の広川に沿った亀田林業林道に向かう。  ゲート閉鎖、アウト。次に更に上流の谷渡沢の林道に向かう。 こちらもゲート閉鎖、アウト!
 諦めて乾徳山の徳和林道に行ってみようと思い、140号線を下る。 途中、笛吹川の向こう岸に上釜口の民宿の裏手に林道らしき道が見えたので、橋を渡り行ってみた。 こちらは、残念ながら初っ端から工事でダートには入れず、元に戻り徳和に向かった。 しばらく舗装が続き、ようやくダートが現れたと思ったら登山者の列が永遠と続いていて、 すぐに諦め徳和川沿いの道の広場で昼にした。昼を食べてから、思い立った。 そうだ、川上牧丘林道の途中から延びる鶏冠山林道西線のロングダートに行こう!
 走りたくとも走れない欲求不満が出てきたのだ。
 舗装された杣口林道から上がって行った。  金峰牧場を通りゲートを入って行くと、何処かで見た閉鎖されたゲートが現れた。 この奥秩父一帯は、川上牧丘林道を中心にいろいろバリエーションを組める。 カクテルに例えるならばこの川上牧丘林道は、カクテルの王様ドライマティーニといったところである。 その先の鶏冠山林道は、まだ味わったことがないがジンライムにでもしておこう。 高所なので夏向きのジンをベースにしたカクテルがそろっている。 この奥秩父ショットバーののマスターが、専用グラスが割れて当分ドライマティーニは作れないと言う。 閉鎖ゲートがこの寒空の中、腹が冷えるようなジョークを飛ばした。
 「ちょっと、マティーニ!」。やめてくれ!もう行く!私と同じようにあきれて引き返す車が数台いた。 では、水ヶ森林道に行くとしよう!焼山峠に着き、ふと気になっていた林道入口を思い出す。 そうだ!ここにもあった! 完全一車線の細いダート入口には、工事中の看板があるが、雨で工事もしてないだろうと思い突入した。 奥秩父マスターが、さっきのお詫びにリキュールを差し出してくれたのだ。 だが、試作品だと言う。では、味わってみる。眺めはきかずにあまりパッとしない。 切れが無く飲みずらい。2.5kmで工事現場に着いた。カクテルの名は林道棚沢線である。 やはり誰もいなかった。
 焼山峠に戻り、荒川林道を進む。左に私のお気に入りの乙女高原が、霧で幻想的な風景を見せていた。 よくここの駐車場で野宿をした。カッコウの合唱が聞けるし、夜には満天の星空が拝める場所なのだ。 クリスタルラインと水ヶ森林道の分岐を左に曲がる。すると右手にダートが現れる。 水ヶ森林道支線と書かれた杭が刺さっている。ちょっと期待したが1kmで高圧線の鉄塔のどんづまりに着いた。 おそらく高圧線の作業のための道だろう。
 本線に戻り、しばらく舗装が続づき、以前走った時とは随分様子が変わったような気がした。 まるで別の林道のような気にもなる。ダートが始まり、しばらく下ると一ツ木水ヶ森林道の分岐が現れる。 走ったことが無かったので左の一ツ木水ヶ森林道に突入してみた。下りのダートが2.9km続き、十字路に飛び出す。 東山中部林道に出たのだ。では、これを南下しよう!5km位ダートが残っていた。
 今回、瑞垣山の枇杷窪沢に沿った本谷林道で、友人と今晩12時頃に待ち合わせなので、 まだまだ余裕があるので、このように林道を繋ぎ合わせて西に向かう。
 東山中部林道も赤芝の集落から南は舗装済みである。この林道はシンガポールスリングだった。 喉越しがいい。 甲府山梨線に出て一度市街に近づき再び、千代田湖の脇を通り、昇仙峡の近くの塔岩川に沿った林道を目指したが、 見つけられずに金桜神社近くの草鹿沢林道に行ってみる事にした。 太刀岡山の東を通り平見城までの完抜きの林道が地図にある。 場所はすぐに見つかった。私道と書いてある。そして、舗装されていた。 奥秩父マスターが言うには、このカクテルは特定の常連様のためのものだと・・・。
 期待はずれで、諦めツーリングマップルに記載されているホッチ峠の西の大明神から北の観音峠方面に延びるダートを行く事にした。 すぐにダートが始まった。ダートは西に向きを変え夕暮れの展望が広がる。この道には、いたるところに支線がある。 いちいち数えてられない。夕方、増富の湯にも寄りたいのだ。 このダート名前が解らずに進んでいるが行き止まりだったらと思うと焦ってくる。完全に日が暮れた。 すると、前からヘッドライトの明かりがこちらに向かってきた。四駆の老夫婦だった。これで不安が無くなった。 5.8kmで東大宇宙線観測所の前の舗装道路に飛び出した。 ツーリングマップルだと、観音峠方向に延びているはずだったが、多少からくりがあったようだ。 だが、後で知ったのだが観音峠から行っていたら通行止めの雨あられで偶然行けなくて良かった。 きっとマスターが、常連である私の心を見抜いていたのだろう。
 瑞垣山の本谷釜瀬林道を増富方向に進み、ラジウム温泉街でワインを一本買って、裏手の増富の湯に6時過ぎに到着。 急いで玄関に入ると6時で終わりと言われ1000円浮いた。だめもとだったのでどうでもよかったのだ。 本谷川沿いの宿は、とてもにぎやかである。昼間なら紅葉の綺麗な道を進んで行くと、やがてY字路に出る。 左は、金山平方面。右は、木賊峠方面。右に進み、左側の1本目のダートを見送り、1kmくらいで2本目のダートが現れる。 枇杷窪沢に沿って延びる本谷林道である。1本目のダートは、数年前に入ったのだが砂防ダム工事か何かをしていた。 今日は、二本目のこの奥の私のお気に入りの野宿地(ベースキャンプ)で友人と待ち合わせをしている。 入ってすぐに閉鎖ゲートと友人のランクルが目に入った。 夜中のはずが私より早く着ていて、おまけにカップラーメンを食べているのには驚いた。 ついでにゲートの閉鎖と真新しい通行止めの看板にも驚いた。 テントを立て、友人が差し入れてくれた肉を炭で焼き、ご飯なども炊き、その他もろもろ豪勢に夕食を終え酔っ払って寝床についた。


乾徳山南林道、大平牧場内

乾徳山南林道中間地点

大平牧場からの紅葉

鈴庫山林道の滑沢

鈴庫山林道の峠支線からの風景

倉掛山の白沢峠に至る林道

水が森林道支線。この先に高圧線!

水ヶ森林道のダート

一部、荒れていた東山中部林道

大明神からの名無しの林道入口付近

翌朝!