この日、天気予報を見てみると週末は、お天気だということで、急に林道走行に行く事を決めた。
場所は、以前から地形図で目を付けていた赤久縄山の北にある稲含山と下仁田の西に聳える鹿岳周辺である。
自宅を夜中の1時近くに出発し、富岡万場線を走り梅ノ木入のトイレのある駐車場を目指した。
那須という場所からダートかななんて考えていたら、そう甘くなく舗装のくねくねとした真っ暗な林道が続く。
このまま舗装で下仁田まで抜けてしまうのではと、思いながらもひたすら駐車場を目指した。
そして、ようやく目的地であるトイレのある大きな駐車場に着いた。
駐車場と言っても、区画されているアスファルトのではなく、未舗装のただの広場で、4本の道がここで合流している。
右の道は、看板に稲含山高倉線と書かれていて、登り坂になっている。そして、正面には、はっきりとダートが見える。
左の道は、今登ってきた道と平行するような感じで合流している。
広場のど真ん中には、カーブミラーが突っ立っていた。
この広場の端に車を寄せて、今日はここで車内泊する事に決めた。
暖かい時期ならば、テントを広げるのだが、外は結構寒いので車内のベッドを広げ、荷物をある程度片し、寝るスペースを確保する。
寝袋に入ったのは4時近くになってしまって、目の前の林道に興奮したのか、結局あまり熟睡できずに朝になってしまった。
寝不足とは言え、ここは朝日が当たって気持ちよい。朝食は取らずに、8時に行動を開始する。
まず、一番気になったのが、正面のダートだ。看板には、この道はすぐに行き止まりになっている。
が、結構そんなこと書いてあったって何処かに抜けていることはよくあることだ。
ここもその一つに違いないと思って入って行った。
何故か、ダートの入口を見てそう感じた。ところが、ダートは荒れ気味になり1kmでどんづまりになってしまった。
感は見事にはずれしまった。さっきの広場に戻り、左から合流している道をみたが、これは問題外って感じの細い舗装路だ。
残るは林道稲含高倉線と書かれたりっぱな舗装路だけだ。最初は急勾配の舗装路だが、やがて待望のダートに変わる。
幅広の走りやすいダートを上がって行くと稲含山の登山口に着く。
登山者の車が2台程駐車していて、少し上には登山者が数名登っているのが見えた。
この先、直線になりカーブを過ぎると右側が唐松林の向こうの眼下に平野が広がっていてとても気持ちが良い。
上に行くにしたがって唐松林がとぎれ、眺めが良くなる。
ダートが始まって2.7kmで、驚く程素晴らしい藍色した山々が私を出迎えてくれたのだ。
左には妙義山の奇岩奇峰、その近くにテーブルマウンテンの荒船山、右には浅間山の特徴ある山容。
コバルトブルーの秋の空と山々の連なりが、あまりにも急にパノラマとなって目の前に広がったので感動してしまった。
そして、この広々とした峠には、一台のレガシーが止まっていた。
峠には、さらに上に延びる林道があるので行ってみると、200mで山頂直下の登山口になっていた。
その辺りからは、先程の北西方面のパノラマではなく東の平野が見渡せるパノラマになっている。
夜ならば夜景がそうとう綺麗だろう。今度来た時は、ここで野宿をしよう。
しばらくここで感動したのち、さて峠を下って行こう。
峠から2.3kmで分岐になり、この辺りは高原のような場所でここも気持ちがいい。分岐を右に進んでみる。
すると200mで閉鎖ゲートに立ち塞がれる。分岐に戻り、左を500m降りるとさらに分岐が現れた。
この分岐を左に100m進むと、また閉鎖ゲートが現れた。入口には、稲含栗山林道と書かれている。
諦めて分岐を右に進み、下るところから舗装になったしまった。舗装を500m進むと工事をしている。
ダンプカーが立ち去り、先を進むと再びダートになるが、1kmでまた舗装になってしまった。
そして、下りきったところに下仁田町の高倉の集落が現れた。
林道の出口には、時間帯通行止めの看板が出ていたが、入口側にはまったくなかったが。
ダート距離は6.5kmと短かったが、とても楽しめる林道であった。たとえいつか全線舗装されたとしてもまた訪れるだろう。
次に向かったのがすぐ近くの大北野川に沿って延びる林道。
一般道を直角に右折すると、突然ハンドルが重くなりパワステが効かない。トラブルである。
車を止めてパワステオイルを調べたが異常は無く、足回りも見たがこれといって異常らしきところは見つからなかった。
ヒューズ類も調べたが別に異常は無いようだ。手の付けようがないのでごまかしながら先を進む。
そして、民家の脇を大北野川沿いに進むが、薄暗く狭い舗装が続いているだけであった。
Uターンをするとハンドルが異常に重い。どうやら速度を落としていると余計に重いようだ。
やっとの思いでUターンしをし、大塩沢川に沿って鹿岳に向かう。
ひなびた山村には、柿の木が多く、高枝棒で採っているおじさんもいる。
そして、下高原という場所から、林道高原線の標識があったので入ってみた。すると300mで工事中のため通行不可になっていた。
再び南牧川の一般道を西に進み、最近私がよく行くホームページの林道オタクの掲示板に話題になった、
大屋山の南側をくねくねと蛇行する道不詳と地図にある林道に行って見る事にした。
まず、六車というところから入ると住吉橋の分岐になり左に向かう。しばらく舗装を進むと看板のある分岐に辿り着いた。
看板には、この先が林道道場線と書かれていた。道場線ではない右側のダートから行ってみよう。
ダートは1.4kmで開設工事を行っていた。近くにはのっぺりとしたスラブ状の岩壁が日の光を浴びているのが印象的である。
諦めて本線の林道道場線を進むと、どこまで行っても舗装が続く。
そして、地図に道不詳と書かれている辺りでようやくダートになった。
しかし、ダートの脇には舗装工事のための下準備である杭が礼儀正しく並んでいるではないか。
そのダートも1kmで終わって、再び舗装になってしまった。近くには高圧線の鉄塔が並び秋空が高く見える。
そして、道場の集落を通り羽沢に降りた。地形図によるとこの林道は繋がっていないのだが、実際は繋がっていた。
地形図のデーターは、結構古いのだろうか?
次に、下仁田駅方面に戻り、国道254号線の西牧川沿いの林道を探索することにした。
鹿岳の北から落沢川沿いの林道を行こうとしたが、うっかり通り過ぎてしまったため諦めて、馬居沢川沿いの林道に行ってみる。
しばらく舗装が続き、ダートを1.2kmの進んだところでY字の分岐になる。
右への林道は非情に薄気味悪いのでパスをして、左に入るとまた分岐になった。
この右への林道もパッとしないためパスをして、左に進んでみた。
すると、進むにつれ急傾斜になりジグザグのスイッチバックのダートになり、結局600mで諦めた。
傾斜は20度位ありそうだ。もしかすると物語山のサンスポーツランドからの林道に繋がっているのではと期待したが、
これでは走りづらくてやってられないので諦めた。
無理をしてこの細くて急で鋭角なジグザグの林道で帰れなくなったら、それこそやばい物語ができてしまう。
そんな物語の主人公にはなりたくない!と、言う事でここを退散した。
それにしても、最初の一本は良かったが後はさっぱりだ!こんなに天気がいいのに・・・。
そして、私の頭の中には茂来山のロングダートが浮かんできた。
もういいや!茂来山のダートを走って途中でのんびり日向ぼっこでもするか!そうと決まれば急がねば。
日が沈んでからでは遅い!
今さっき通って来た道を下仁田まで戻り、運転しながらピザパンとハムカツパンを食べ、南牧川の道を西に向かう。
観光客の多い三段の滝を過ぎ、舗装の大上林道を上がって行く。
大上峠に出てから少し下ると右側に広々としたダートの入口が現れた。せっかくだから入る事にした。
林道田口十石峠線である。
今にも舗装されそうな綺麗な砂利道が古谷ダムに向かって延びていたが、あえなく1.1kmで道は終わっていた。
再び大上林道を下ると、国道299号線に合流する。茂来山の林道を目指し、西へ車を飛ばして走らせた。
そして、ようやく茂来山の林道入口の舘という場所に着いた。広域基幹林道茂来線と書かれた看板を入る。
以前、私がこの林道を走ったのは、ぶどう峠道の白岩から東山林道を通り茂来山の西の水上までのダート距離20kmのコースで、
本線を忠実には走った事がない。今回は、この関東屈指のロングダートを始点から終点まで忠実に走ろう。
日が大分傾いてきたので急がねば!林道の途中で日向ぼっこどころの騒ぎではない。結構風が冷たい。
突入してみると舗装がえらく長く続く。やがてダートになり、山に向かって登って行くのかと思ったら永遠と低空飛行をしている。
カーナビ画面を見ると、小海の方角に向かっている。まさかこのまま小海に下ってしまうのではないかとハラハラさせられる。
途中には林道脇下に畑などもあり、農道のような感じもする。ダートを10kmちょうどで舗装になった。
その間にも支線林道はたくさんあったが、すべてパスした。舗装を3.8kmで再びダートになり、1.2kmで変形四差路に着いた。
左から、信濃沢林道、真中は「茂来山登山口へ」と書かれている。
そして、右が本線だ。信濃沢林道は私がよく行く林道オタク掲示板で最近話題になっていた林道だ。
ここだけは外せないと思い入ってみる事にした。今まで走ってきたのんびりした雰囲気ではなく、様相がガラリと変わった。
林道らしさがある。道は狭く、アップダウンがやたらと出てくる。まるで登山道を拡張したかのような感じの道だ。
例によって、アルコールに例えるならば、今までの茂来線がスコッチウイスキーの水割り。
そして、この信濃沢林道はサントリーウイスキーの無頼派(ぶらいは)といった感じか。
やがて二つのチェーンゲートが現れるが、どちらも横のポールにぐるぐる巻きになっていた。
そして、その先にT字路になっている。ここまで5.3kmだ。T字路には、赤と白のポールが立っている。
左に上がる道には進まずに右に下るとT字路から3.3kmで先程の変形四差路に戻って来れたのだ。
私は、無頼派になっていたのだ。
信濃沢林道は、トータル8.6kmの周回コースであった。はっきり言って、どこまで行くのか心配しながらの走行であった。
事前に、ある林道オタクの方に詳しい地図を見させてもらったが、
今回は茂来線を走る予定でなかったので詳細地図を持ち合せていなかったのだ。とりあえずホッとし本線を進む。
すると、先程の変形四差路から2.5kmで舗装路に飛び出した。あれ!茂来線は何処に行ってしまったのかと思わせられる。
が、ここはこれが本線なのだ。どうやら広域基幹林道茂来線と言うのは、
作業道や生活道、林道などを繋ぎ合わせて一つの林道にしてあるようだ。
そして、舗装が始まって3.3kmで見覚えのあるサイロが現れた。以前通った事のあるルートだ。
琥珀色していた林道の景色もすっかり寒々しい色の無い景色になっていた。
そして、サイロからまたダートが続き5.7kmでT字路に着く。そこには、工事の小屋があり、右の道が三滝への道。
左を進み、だんだんと山の中といった感じがしてくる。小屋のある分岐から5.7kmで東山林道との分岐に到着した。
そう、ここが今夜の寝床だ。ここはある林道オタクの方がスズメバチに追っかけられながら昼飯を食べた場所で、
そんな事から、何となく安心できた。ちょうど草が車一台を隠してくれる場所にケツから突っ込んで駐車した。
外は、かなり冷え込んできている。車はベッド状態のままなので、すぐさま後ろに移り夕食を食べる。
チーズ4コとカレーライスとほていのやきとりの缶詰、そして、ワインを400cc飲んだ。
寝不足と運転の疲れと、元から酒には弱いのであっという間に気持ち良い睡魔が襲ってきた。
まだ、夕方7時前だというのに!
そして、寒くて眼が覚めると夜中の12時。
喉が渇いたので缶ビールを一本飲んでラジオを聞く。が、また睡魔が襲ってきて寝てしまった。
朝、8時に眼を覚ますとかなり冷え込んでいて、しばらくうだうだしていた。外は、霜が降りている。
それにしても随分寝たなー!13時間も寝てしまった。
だが、こうやって山の中でうだうだしてるのって、ほんとうに贅沢で気持ちが良い。
朝飯は、カップラーメンとプリンを食べて、さあ、出発だ!
空を見上げると星が輝き明日も晴れそうな予感がした。明日、もう二人合流する予定だ!湯たんぽを暖めて、そろそろ寝よう・・・。
![]() 稲含山の梅ノ木入の駐車場 |
![]() フラットダートで走り易い |
![]() 下界は、平野が広がっている。 |
![]() 林道稲含山高倉線の峠からの風景 |
![]() 峠には、さらに上に延びるダートが見える |
![]() 上の林道からは、平野が見える。 |
![]() 高原的で気持ちが良い。 |
![]() 本線を進む。 |
![]() 稲含栗山林道の閉鎖ゲート |
![]() 出口にあった看板 |
![]() 林道道場線の起点 |
![]() 林道道場線の終点付近 |
![]() 物語山の馬居沢川沿いのダート |
![]() 林道田口十石峠線 |
![]() ロングダートの林道茂来線 |
![]() アップダウンが激しい信濃沢林道 |
![]() 夕暮れ迫る茂来線 |
さあ、出発!